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○ブラックリーフ 16枚
○ケイトウ 30本
○るり玉あざみ 20本
いよいよフリースタイルコース テストの日。
どんな花材が登場するのだろうか?
でもいつもどおりやれば、きっと大丈夫・・・。
一呼吸おいて、いつものドアを開けました。
花材を見ると、お花を始めて30年近くなるのに初めて
見る花材。
それも、苦手な葉ものです。
ケイトウやるり玉アザミも特に好きとか嫌いとかという
花材でもなく、ケイトウはどちらかといえば嫌いかも。。。
松尾太一。先生に
「究極に難しい花材だね!でもきっと大丈夫。できるよ!」
と力強い?応援のお言葉をいただき、いよいよ制作を開始。
この花材でどんなものを作ろうか・・・
2~3つの完成イメージが頭をよぎります。
その中からどれを選ぶか。どの花器を使うか。
ここ最近は、完成イメージの絵を頭の中に描き、花器も
すぐに決めることができたのですが、ちょっと迷いが出ています。
「迷い」 ・・・ これままずい!!
「迷い」があると、よい作品が作れないことは、今までの経験から
十分承知しています。
だから「迷い」を断ち切り、「これだ」というものを固めなければ
ならない・・・。
選ぶ花器によっても、完成イメージがぜんぜん変わってきます。
そこで、どちらかというと無難に仕上がりそうな花器を避け、あえて
ころんとした丸いフォルムの小さなガラスの白・赤の花器を使うことに。
それを階段にどのように配置するか、棚から下ろしながらなんとなく
自分の気持ちのままに置きました。
白・赤の配分も。
まずはブラックリーフ。
色や葉の質感でとても主張の強い材料です。
両端を裂いて大きさを調節したり、少し丸いカーブを作りながら。
ケイトウは、その太い茎を生かしたり、もこもこの花の質感を生かしたり。
るり玉アザミは、ころころ・つぶつぶの花を固めて。
白のガラスは、ライトの当たるところに並べて、そこから透けるステムの壁
を楽しんだり。
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制作途中も、迷いが出てしまいそう・・・と気をつけながら、なんとか完成。
「説明してください」と言われて、戸惑ってしまいました。
自分の思うままに作ってはいるのですが、いざ何を表現したかったのか
を説明しようとすると言葉になりません。
技術的なことを説明してしまった私に
「技術はすべて習得しているわけだし、それは説明する必要はないよね。
 それよりも、何を表現したいのか、自分の精神的な部分の表現ができる
 ようにならないとだね。
 今までは、きれいに作ったけど、これからは自分の表現だから、きれいに
 作るということを意識しなくていいよね。
 いままでは作者。この壁を越えたら作者から作家に変われる。
 わかるよね?」と。
結果は、合格(*^_^*)
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先生の言われた「壁越え」。
これにチャレンジしてみようかな・・・。